目指す作品の形

俺はマンガについて考える。
世間はマンガを娯楽と捉えていて、内容も深い物は少ないのだが、俺はマンガは倫理書や道徳書、哲学書、心理書と捉えてるところがあって、もしも俺が漫画家になるのなら、そういった内容の物を世に出すだろう。
手塚治虫はマンガをまさに倫理書・道徳書として描いていたが、今の時代は何故かくもシュールレアリズムと反道徳書ばかりが横行しているのだろうか。
いや、俺はシュールな世界も既存の道徳観に波紋を投げかけることも大好きだが、そんな作品ばかりだと、未成年のためにならず学者どもがマンガを批判し、保護者団体がマンガを役に立たない下等なエンタテイメントとますます見なすようになる。


だから、内容は渋く、しかしかといって絵柄はポップな感じで若年層に気軽に受け入れてもらえるようなものが、俺の目指す作品の一つの目標になりそうである。


俺のライフワークは若年層をマンガやゲームといったポップなメディアを通して、啓蒙したいというところに落ち着くのかもしれない。